私がインドに呼ばれた日②カオスのカルカッタ
私がインドに呼ばれた日① の続きです。 話を続ける前にアリタリア航空機の機内で出会った人たちについて書いておきます。 機内で私は当時御茶ノ水の某スポーツ用品メーカーに勤める男性2人と知り合いました。彼らはこれから会社主催のヒマラヤ登山隊のマネージメントとヒマラヤトレッキングルートの開発のためにネパールの首都カトマンズに向かうところでした。 ひょんな事からカルカッタに降り立った私は彼らと共に彼らが予約していたYMCAに来たわけです。私はここで荷を解き深い眠りにつきました。 けれども、この眠りはYMCAの大きな客室と天井の扇風機の風によってもたらされたものだと後のインドでの生活で思い知らされます。 私がこれからのち泊まるような低価格の宿では部屋が狭くて、夜中のこもった暑さはもの凄く数時間おきに洗面所に向かうことになります。バケツに水を汲んでくるためです。その水(いや、この時期インドに冷水はありません。蛇口を開けていつまで待っても生温い水が出続けるだけです)をベッドにぶちまけるのです。その水が蒸発するまでの間の気化熱がもたらす僅かばかりの涼しさにしがみ