かもめのジョナサンとヨーガ②(実感・・・!)

最終更新: 2018年8月2日

 前回①の続きですが、おさらいをすると、

ある時ザ・ハイロウズ の「十四才」という曲を聴く機会があり、歌詞が頭に残りました。


ジョナサン 音速の壁に ジョナサン きりもみする ホントそうだよな どうでもいいよな ホントそうだよな どうなってもいいよな”


リアルよりリアリティ


という歌詞が繰り返されるのですが、次の日、本屋でリチャード・バックの「かもめのジョナサン」を見つけ、「あっ!」となり読み始めたのでした。

その中で、主人公のかもめのジョナサンが、ヨーガにおいて大切とされる「修習と離欲」をごく自然に実践しているな~と感じた、というものが前回の話でした。


 今回は、この物語の中に感じた「実感」の大切さについて書こうと思います。

(※多少ネタバレを含みますので、読んでいない方はご了承下さい。)

祝津港へ向かうカモメたち

 「ヨーガ」というものは実に幅広く、「動禅」と言われるようなポーズをとる事だけでは無く(これは主にハタ・ヨーガです。)、瞑想や呼吸法(これらは特に古典的なヨーガ、ラージャ・ヨーガ(ヨガの王)とも言われます。)や、

もっと探求すると、プラーナチャクラクンダリニータントラなどといった用語に出会い、一般的な世界からはオカルトと大差ないじゃん、と言われそうな世界にも足を踏み入れてしまいます(^^;

 

例えば「チャクラ」の概念は西洋医学では説明不可能ですが、ある種の神経系のエネルギーセンターであり、脊柱を軸に7箇所あり、車輪のような円と花弁のような光に包まれ、花弁の色や枚数などもそれぞれ設定されています。ヨーガを続けていくと、細部の概念はともかく、それほど荒唐無稽な話でもないかな・・・と感じる瞬間があるのが不思議です。(もちろん感じ方は個人差があります。)


しかし、あるヨーガの先生が、レッスンで「眉間のチャクラを開いて~☆」などと指示しているの見た事がありますが、果たして先生はそれが出来るのか、「実感」したことがあるのか、少なくとも生徒さんがすぐ出来ると思っていないはずなのに、オリエンタルな雰囲気で適当に言うのはどうかな~と思います笑

 

 少し話が逸れてしましましたが、改めて「かもめのジョナサン」には「修習と離欲」、そしてそれを実感することの大切さを感じました。ヨーガはエクササイズであり、哲学であり、古典ヨーガにおいては悟りへの道でもありますが、それらは全て頭で覚えるものでは無く、心身が実感することです。もちろんヨーガには「」があり、その型を覚え、なぞる事で唯一の自分の個性を知るものですが、その型に完璧に当てはめる事が決して正解だとは思いません

 

ヨーガのメソッドは何千年もかけて「あーでもないこーでもない」と先人が考えた末に、結局こういう風にしたら効率いいかもね、と見つけたものですから非常に有益ですが、

それがすぐさま「私」の答えではありません。やってみて試行錯誤していく事自体がヨーガです。


 ネタばれしてしまうので多くは書けませんが、「かもめのジョナサン」でも、ジョナサンが「飛ぶこと」の修習と離欲によって到達した境地の本質が時代と共に忘れられ、ジョナサン自体への「神格化」が始まると、儀式化し組織化し、それらは重々しい「~すべき」な強迫観念に変わります。これらの中にジョナサンの到達した「実感」は無いのですね。


 そこで、もう一度ハイロウズの甲本ヒロト氏の「十四才」の歌詞、

リアルよりリアリティ」に目を戻すと、これが曲全体で12回繰り返されます!

想いが伝わりますね!


「リアル」というものが何であるか、これは非常に難しいですが、

ヨーガ哲学で考える唯一絶対の「真実」は「プルシャ」や「ブラフマン/アートマン」などと呼ばれる、ある種の宇宙の根本エネルギーで、それ以外にリアルはありません。それ以外はエネルギーのヘンゲした無常のもの、と捉えます。


私たちは五感という電気信号で伝わったものでしかこの世を把握出来ないので、私たちの感じる世界は全て「リアリティ」であり、それをフルに使うことが「実感」です!


そして逆説的ですが、「実感すること」を研ぎ澄ますことだけが、「リアル」に近づくための手段になるのです。

古典ヨーガでの「悟り」は、始めから悟った状態では決して成しえない。悟っちゃったら「悟り」というものが何かもどうでも良いのだから。

究極的に実感することの先にこそ、何も感じない、心の作用を停止させた「悟り」がある、と古典ヨーガの世界は考えたのですが・・・凄い発想ですね!

まだまだとても実感できませんが・・・!

ということは「悟る」という境地は悟れないのでは?という疑問が沸いてきます(^^;笑


 私は「悟り」というものはそれ程大げさなものでなく、ある時ハッと気づいたり、閃いたりすることで、だんだんと辻褄があい分かってくる、そんなもので良いと思います。


 ですから、ヨーガをやる中でたくさん実感して、色々と気づいて、その都度「悟って」いただければと思います。そうすればいつかジョナサンになれるかのかも?しれませんね!


かもめのジョナサンとヨーガ①(修習と離欲)


大宮YOGAふりこ

朱音


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