ヨーガの聖地リシケシへ(私がインドに呼ばれた日⑥)
ベナレスで知り合ったドイツ人二人組に誘われて、私もリシケシに向かう事にしました。移動に使用したのはジープのような小型の四輪駆動車で、運転手にお金を払い出発しました。車内には5~6人の乗客が乗り込んでいましたが、リシケシまで行ったのは我々3人だけで、後は乗客はそれぞれの目的地で降りていきました。途中道が狭く、車が転落するのでは無いかとの危機感を抱いたこともあります。2~3日かけて断崖絶壁もあるような峻険な道を恐る恐る移動していくような状態でした。 今の「リシュケーシュ」と違い、当時の「リシケシ」(※当時と今では日本語の表記も変わりました)は、人跡未踏の地という様相で、誰もが行くような場所ではありませんでした。(当時リシケシに向かったビートルズも、相当苦労したはずです。) リシケシに着いたのは夕方でした。「やっと着いたな」というのが正直な感想です。通過してきた他の町よりは大きな町でしたが、思ったよりは小さな町でした。 ガンガー(ガンジス川)もベナレスに比べると小さな川になっていましたが、たっぷりと水を湛えていました。リシケシの中心にはシヴァ神の寺院が