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ナーディーと自律神経

更新日:2018年7月16日


ナーディーと自律神経は同じもの?

前回の終わり(ヨーガと柔軟性について)で次回はヨーガが私たちにもたらすものについて書くと予告しました。


 ヨーガが私たちにもたらすものとは一体何なのでしょうか。これも結論から先に言いますと月並みですが健康です。


ホリスティック(包括的)身体論の考え方からすると、人間の健康とは私たちの自律神経、ホルモン、免疫が十全に機能することです。この健康の三要素とヨーガ(特にハタヨーガ)には強いつながりがあります。


自律神経、ホルモン、免疫について箇々の内容を現在と同じ意味で理解していたとは思いませんが、ハタヨーガはこれらの機能が十分にはたらくようにするにはどうしたら良いかをヨーガの身体操作によって実践し結果としてこのことに気づいていたのだと思います。


 自律神経は生命活動のプロセスをコントロールしている神経系で交感神経系と副交感神経系の2つに分類されます。


そのうち交感神経系の神経節の大半は脊髄の外の左右両方に位置しています。副交感神経系の神経節はそれぞれ支配する内臓の付近または内部に存在します。

脊髄の奥深くには中枢神経が位置しています。


脊椎の左右には交感神経、中央には中枢神経


 安易な比較は慎まなければなりませんが、ハタヨーガの生理学をご存じの方ならこれがナーディー(脈)と呼ばれるプラーナ(生命エネルギー)の通路を描いた人体図とよく似ていることにお気づきになると思います。

ナーディーは数万あるとされていますがそのなかで重要なものが脊髄の中央を走るスシュムナー・ナーディーと脊椎の左側を走るイダー・ナーディー、右側を走るピンガラー・ナーディーです。


スシュムナーが中枢神経にイダーとピンガラーが交感神経節に対応します。


ナーディーは経年や不摂生によって詰まってしまうと考えられています。ナーディーが詰まるとプラーナが流れにくくなり健康状態が悪化します。

ナーディーの詰まりを取り除いて浄化しプラーナをスムーズに流して生気を取り戻し健康状態を改善する、このこともハタヨーガの目的の一つでありアーサナ(ポーズ)やプラーナーヤーマ(呼吸法)が用いられます。


こういった場面で使われるアーサナはねじり系のアーサナ(アルダマツェーンドラ・アーサナ)とそらし系のアーサナ(ブジャンガ・アーサナ/コブラのポーズ)です。


これらのアーサナはハタヨーガの先達たちが行なってきたプラーナをスムーズに流すための努力の結晶ですが、これらの実践が様々な精神的・身体的なストレスに晒されている現代人にとっては交感神経の安定的な働きへとつながっていきます。


ハタヨーガはアーサナ(ポーズ)、ディヤーナ(瞑想)、プラーナーヤーマ(呼吸法)の3つの柱から成り立っています。ディヤーナは副交感神経に働きかけて副交感神経節の安定した状態を作り、アーサナとプラーナーヤーマは交感神経を活性化して生命力を増進させるのです。


大和


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