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アトピー記事についてヨーギニーの立場から③

更新日:2018年10月27日


 なんだか長くなってしまいましたが、これでラストになります。

もっと上手くまとめる練習をしなければ(^^;


アトピー患者さんたちにとって、大きな問題となるのはストレスですね。

痒みというのは我慢が非常に難しく、痒みの部位を掻くこと自体が、行為の依存や炎症の悪循環を生みますので、コントロールには大変な心の鍛錬が必要です。また、症状が表に見えるというのは、それだけで社会的にも多くのストレスを受けてしまいます。


①の記事でも書きましたが、これらの多くの葛藤は、ヨーガにおける心の修業にとっては非常に素晴らしいもので、ひとつずつが大事な時間だと思いますので、必ず明るい光が差すと信じて、それぞれの選択した治癒の過程に取り組んでいただければと思います。


 勿論ここでは、アトピーにヨーガがもたらす効果について書いていきます。

 まず始めに、ヨーガでの心身の捉え方は時代によっても色々ありますが、一般的な「心」と「体」という分け方では捉えません。(便宜上どうしても使ってしまいますが笑)

 

 心も体も、それどころか他の人もペットの犬も椅子も車も空も何もかも、「プラクリティ」という同じ扱いになります。きっとすごい発想に感じますね笑 

 

 プラクリティは無常であり、相対的なものとされ、唯一絶対的なものは、古典的ヨーガでは「プルシャ」と言われたり、「ブラフマン/アートマン」などともされますが、ともかく、プラクリティの中の感覚器官という制約と限界のあるものを通して観た世界を、私たちは「現実」として捉えるわけです。私たちの中の「心」もまた真の「現実」ではあり得ず、非常に個々人のバイアスがかかったそれぞれの「現実=世界」がある、と考えるのです。


 ですから視点を変えることで、私たちの心と世界も全く変わっていきます


 これを書き始めるとあまりにも話が長くなってしまうので笑、先に言いますとヨーガではその「捉え方」を変える手段として瞑想を用います。

 

 瞑想は近年アメリカからの流れで、日本でも浸透してきたように思います。瞑想の一種である「マインドフルネス」の本などは、ビジネス書の棚に置かれたりと、ストレスに対する心の捉え方を変える手段として知られてきていますね。

 

 アトピーの方は幼少期や思春期の頃から病気を抱えている方も多く、その世界も「病気のある自分」を通した目で見てきた世界ですので、その癖が物事の認知や判断にも大きく関わります。過去から学んだ様々な恐れが、強いストレスとして自律神経系やホルモンにも良くない影響を与えてしまう事もあります。

 

 私たちは自分の生きてきた「過去」を基にした認知と判断により「今」を経験し、「未来」を予測しますが、その過去や未来はどこにあるのでしょうか。「今」を通してしか過去も未来も観る事が出来ず、今の捉え方で過去や未来は変わり続けます


 「今」を出来るだけ客観視し、その感覚や感情をただ受け入れ、囚われない訓練をすることで、「何にも紐つけのされていない今」を実感していく。そのことで不思議と様々なことに気づく可能性があります。(先入観で「こうなる」と効果を決めつけずに、ぜひ実感して発見してみて下さいね。その方がずっと面白いので!)


 その時に使用するのが「呼吸」です。呼吸のコントロールは、自律神経系へのアプローチにもなりますし、ヨーガでは「プラーナ(生命エネルギー)」を取り入れる手段として、大変重要視しています。 

 ヨーガの動き自体も瞑想の効果があります。「動禅」と呼ばれることもありますが、瞑想と同じように呼吸に注視しその動きに集中していきます。

 

 以上長くなりましたが、今までの①~③をまとめますと


腸や腸内環境に対してのアーサナや腹式呼吸でのアプローチ。


②多種多様な動きによる筋肉や骨格のバランス、内臓の位置調整など。

 また非日常的な動作により「視点」を変えることで柔軟な考え方や視点が持てるかも。


③瞑想により「今」を見ることで、過去の記憶に囚われた認知や判断が変わり、結果も変わる可能性がある。


 これらはアトピーの方以外にも適用されることですので、今後もテーマを変えて書いていければ・・・と思います。



朱音


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